大空ジャンプ 大空キック 大空エネルギーぶくろ

天下のトップアイドル星宮いちごの前に現れた、自らをいちごと称するちょっと変な子。だが有象無象のいちごエピゴーネンものまね女子の一人。がその性質のままにいちごの正嫡の座を射止めてしまうミラクルが大空あかりというアイドルの肝だったとして。仮に。

その後の「これは、私のストーリー」で髪バッサリ！とか最高にエモくて素晴らしいんだけど、ああ、結局そこに落ち着いちゃうのね、という一抹の肩透かし感はあった。しかしアイカツというアニメはそのように決断を下したのだからその決断的意思に敬意を表し我々視聴者はただ着いていくしかないのだ。

……なんて思っているとしばらく見ない間に髪を伸び散らかしていたあかりちゃんの風貌には初登場時の「いちご2号」的ビジュアルへの揺り戻しが見られ（ここで「戻っとるやないか！」と延髄反射ツッコミを入れることはユリカ様でしこるが如く容易い。その先の話だ）、もちろんその間にもたらされたあかりちゃんの内的変容は外面の再いちご化によって覆されるものではないだとか、リボンの位置が変わってるだとかはあるのだけど、それよりもまず何かを「こうだ」と規定すること、固着させてしまうことの危うさ浅ましさに気付かせてくれる作品がこの『アイカツ！』であったね。ありがとうアイカツ！といういつもの結論に至るのだった。

なんだか実感とかけ離れた言葉を連ねてしまった気がするし、名作を笠に今これを記している私の優柔不断な性分に目をつぶってほしいという願望を漏らしただけではないのか。ええいままよ。
最後にクソコラを貼ります。

おいしい！